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FD?SD活動

令和4年度後期授業改善アンケート 優秀者表彰式を行いました【追記】

2023年5月25日 FD?SD活動

本学では、開講する授業を改善し、大学全体の教育の質を向上させることを目的として、学期ごとに「授業改善のためのアンケート」を実施しております。令和4年度においても、新型コロナウィルス感染症拡大の影響によりアンケートはWebでの実施となりました。そのアンケート結果に基づいて、学生から高い評価を得た授業を担当した教員に対して5つのカテゴリ別に表彰することとしました。

令和5年5月25日(木)本学の会議室にて令和4年後期の表彰式を行い、下記の表彰者の内、4名の先生が出席されました。
本学では、顕彰された授業における工夫を共有することにより、よりよい学びに繋がる機会とし、教育の質のさらなる向上を目指します。

表彰者は以下のとおりとなります。(すべて五十音順)

1.演習?言語科目部門 該当教員数126名(内、表彰対象者数48名)

大山 大樹  非常勤講師 「初修外国語入門2(フランス語)」
D. テューバー? ?国際学科?准教授 「英語(Listening&Speaking)4」
西山 美智江 非常勤講師 「初修外国語入門2(中国語)」
藤木 直子  非常勤講師 「英語(Listening&Speaking)4」
吉田 由美子 非常勤講師 「初修外国語入門2(ドイツ語)」

2.講義科目【履修者100名未満】部門 該当教員数189名(内、表彰対象者数115名)

浦野 有加 非常勤講師 「コミュニケーション基礎」
大谷 剛  経済学科?教授 「マクロ経済学入門」
谷澤 有弘 非常勤講師 「公民科教育法」
西阪 亮  非常勤講師 「コミュニケーション基礎」
山田 啓次 教職教育センター?教授 「職業指導」

3.講義科目【履修者数100名以上】部門 該当教員数123名(内、表彰対象者数95名)

菊地 真理 国際経済学科?准教授 「比較社会論」
田中 彰  商学科?教授 「サービス産業論B」
土屋 佑介 経営学科?准教授 「経営学特殊講義A」
三宅 敦 ? ?経営学科?准教授 「商品企画論」
渡邉 輝幸 経営学科?准教授 「ビジネス統計」

4.実験?実習科目部門 該当教員数30名(内、表彰対象者数10名)

岸本 恵一 非常勤講師 「トレーニング実習」
露口 亮太 スポーツ健康学科?准教授 「トレーニング実習」
樋口 和真 非常勤講師 「器械運動2」
前川 京子 非常勤講師 「ビジネス?コンピューティング基礎2」
山﨑 英幸 非常勤講師 「スポーツ科学実習2」

5.日本語?日本事情科目部門 該当教員数9名(内、表彰対象者数4名)

郷矢 明美 非常勤講師 「上級日本語読解2」
鳥谷 善史 経済学科?特任教授 「上級日本語作文2」

詳しくは授業改善アンケート集計結果(学内専用)をご覧ください。
http://wr19.osaka-sandai.ac.jp/gakunai/cnt/jugyo_hyoka/index.html

また、優秀教員の皆さまに「私の授業の取り組みの工夫、心掛けていることについて」コメントを頂きましたので、掲載いたします。

大山 大樹 非常勤講師 「初修外国語入門2(フランス語)」
授業は、学習者が主体的?能動的に活動できるようにグループワークを中心に組み立てました。そのなかで次の四点を工夫しました。第一に、教師からの説明の時間を極力減らし、会話練習や相談しながら読解?分析するなどの時間を少しでも多くしました。第二に、毎授業でしっかり成長を感じられるように、各活動のハードルを低めに設定し、それを多くクリアすることで、プチ達成感を味わえるようにしました。第三に、授業の冒頭に復習の時間を20分前後とり、リフレクションの機会を絶えず作りました。第四に、フランス語のみならずフランス語圏の文化にも興味を持ってもらうために、様々な映像を見たり、それについて話し合ったりしました。

西山 美智江 非常勤講師 「初修外国語入門2(中国語)」
私が心がけていることは「わかりやすさ」です。履修人数が少なかったこともあり、毎時間一人2回以上当てて、例文の発音、日本語訳、練習問題を口頭で発表してもらいました。「わかりません」という学生には、本人が答えを出せるまで、ヒントを与え続けました。本人が「自分でできた」と実感してもらうためです。最終的には「わかりません」という学生は、ほぼいなくなったと思います。また授業に来るのが嫌にならないよう、正しく答えた場合は「上手にできましたね」とほめるようにしています。

吉田 由美子 非常勤講師 「初修外国語入門2(ドイツ語)」
ドイツ語の文法は英語と比べると似ているところもありますが、難しい面も多いです。まずはその違いに着目しながら、毎回学生の理解を確かめて授業を進めています。具体的には学生同士のペアによる会話練習、オンラインも利用した課題提出、こまめな復習テストを授業中に実施することなどです。発音も非常に大切なので、少人数のクラスでもあり丁寧に指導しているつもりです。
またドイツを巡るEUの問題やドイツの文化や歴史、行事なども動画や365体育官网記事などを通じて触れるように心がけています。ドイツ語を勉強することで、世界を俯瞰できるような広い視野を持つ国際人に成長して頂きたいな~と僭越ながら願います。

浦野 有加 非常勤講師 「コミュニケーション基礎」
この授業は、機械工学科1年生を対象にレポート作成に必要な基礎的作法を身に付けることを目的とした授業です。後期はレポート作成に必要な表現や資料の探し方を学び、実際にレポートの執筆を行いました。授業内でレポート執筆を進めるため、個人の作業が多くなりますが、より多くの気づきを得るためにクラスメイトと関わる活動を定期的に取り入れました。具体的には、ペアやグループでレポートのテーマの背景を話し合ったり、書いたものをクラス内で読み合いコメントを付ける活動を行いました。また、1人1人とコミュニケーションを取り、本人の意見を聞き取り、より良いレポートにするためにはどのように表現すればよいかを提案したり一緒に考えることを心がけました。受講生の皆さんには、本授業で習ったことを今後のレポートや論文作成に生かしてもらえると幸いです。

大谷 剛 経済学科?教授 「マクロ経済学入門」
良好な就職?進学を実績した経済学部の先輩たちは、優秀な学業成績を実現していたという事実を具体例を交えて説明し、学生の学業へのインセンティブを高めるよう努めている。また、優秀な学業成績を実現するためには、下級生の段階からの継続的な学習が重要であることも事例を交えて説明すると 同時に、それを支援?補完する無料課外講義への参加を呼び掛けたりもしている。
換言すると、もし自身が大阪産業大学?経済学部の学生であったとしたら、何をしてもらえれば学習意欲が湧くであろうかと思案しつつ講義を実施している。

谷澤 有弘 非常勤講師 「公民科教育法」
「ICT活用指導能力の育成」中学校、高等学校において、ICT(情報通信技術)を活用した授業をする機会が増えてきた。コロナ流行期に実施された、生徒へのモバイル端末供与によりこの傾向は加速している。私は中学校社会科?高校地歴?公民科は、ICT活用と親和性があると考える。自分の担当授業においては、受講生にパソコン、タブレット等のモバイル機器を持参するように求めている。授業中に、各種のHP、サイト、データを検索し、資料や文書を作成する。その内容を元にして問いを投げかけ、受講生同士の意見交換を進めている。一方、中高での授業時に起こりうる状況を想定し、教師はどのように対応すべきかというシミュレーションをすることもある。これから教壇に立つ教師は、ICT活用能力と生徒へのICT指導能力が不可欠である。日々の授業で、その育成に努めたい。

西阪 亮 非常勤講師 「コミュニケーション基礎」 
私が担当する授業は、レポート作成の基礎を身につけるためのものです。初年次の学生にとって、レポート作成は決して簡単なことではないと思います。また、いくら基礎的なことを伝えても、自分の意見を言語化して書くのはなかなか難しい作業です。だからこそ、私は徹底して、学生が考え出した意見を、レポートとしてふさわしいものとなるように言語化する手助けをするように心がけています。そのために、毎回の提出物にはできるだけコメントをつけて返し、授業では学生とコミュニケーションを取りつつ、個々の学生が何を考えているのか、何をどのように書きたいと思っているのかを把握し、サポートできるように授業に取り組んでいます。

山田 啓次 教職教育センター?教授 「職業指導」
授業で心がけていることは、学生との掛け合いです。わかりきったことを説明するときも、学生に振るようにしています。学生ひとり一人と会話するように問いかけていきます。テンポよくやればそれほど時間のかかるものではありません。答えられないときは、後で聞き直すから考えておいてくださいねと前置きして、次の人に質問します。答えられなければ戻って質問します。特別なことは何もありませんが、一度答えられなければ終わりではなく、回答の順番が過ぎてからでも繰り返し回答のチャンスをプレゼントするようにしています。

菊地 真理 国際経済学科?准教授 「比較社会論」
授業の始めに前回の振り返りをおこなってから今回の授業のポイントを示し、15回全体のなかでの位置づけと前後の関連を理解してもらうようにしています。講義資料は、授業に出て講義を聞きながら重要なキーワードなどを自分で穴埋めできるよう、穴あき形式にしています。理解を深め具体的にイメージできるよう、統計データや事例(映像資料)などを用いる工夫をしています。また、自己学習の習慣づけと講義後にいつでも復習ができるよう、毎授業回の振り返りを200字程度で文章化し提出してもらっています。採点をして、次回授業で講評しています。

田中 彰 商学科?教授 「サービス産業論B」
「サービス産業論」は商学科の専門基礎科目の位置づけとなっております。ですのでこの科目を起点にマーケティング論や流通論、そして広告論などの周辺領域に学生の関心が拡がるように意識しています。理論を説明するだけでなく、実際に良く目にするヒット商品や流行などを事例として取り扱うことにも留意しています。また教科書や資料だけでなく動画素材を効果的に活用すべく授業の構成を考えています。

土屋 佑介 経営学科?准教授 「経営学特殊講義A」
授業では、普段の生活で生まれる疑問を挙げ、学生に身近なこととして理解できるようにすること、講義内容をなるべく学生の過去の経験や現在の経験を例に説明すること、講義終盤に講義内容を抜粋した問題をWebClass上で解かせて、その日のうちにインプットをアウトプット化させることを行っています。これによって、学生の学習内容の定着と講義後の満足感を与えるように心がけています。また、WebClass を活用して、講義に欠席した学生が講義資料をダウンロードできるようにしたり、成績の講評資料をフィードバックしたりすることで、学生が不公正に感じないように気を付けています。

三宅 敦 経営学科?准教授 「商品企画論」
(講義内容)?可能な限り、学生になじみのある企業、ブランド、商品を取り上げたケースを解説する。?教科書には書いていない、「企業の実例や教員自身の経験」を意識して盛り込む。(毎回の課題と共有方法)?「商品企画」といういわば、『正解のないこと』を学ぶ授業のため、最後に、その講義に関連した課題を出して、『自分の頭で考える』ことの重要性を繰り返し伝え、取り組んでもらう。(提出期限は、基本的には授業時間内、長くても当日中)?次の講義の初めに、『自分の頭で考えられた』優秀な回答を、いくつか紹介することで、同じ課題に取り組んだ学生と、自身の回答の差を実感する。?課題は、記入者をわからないようにして、全員分の回答を、Webclassで共有する。

露口 亮太 スポーツ健康学科?准教授 「トレーニング実習」
各自のフィールドで活かすことができる知識や考え方、姿勢などを講義で教育し、卒業後にも役立つ資質が身につくようアプローチしている。
学生とのコミュニケーションの取り方を工夫している。例えば、良い質問をすることで、良い回答が返ってくる。また、学生の名前を覚える努力をしている。
最後に、自身の向上心と好奇心を忘れず、毎回の講義の準備に対応している。

樋口 和真 非常勤講師 「器械運動2」
この度は表彰いただき、ありがとうございます。
私は、授業では学生たちの学習意欲を高めること、知識と技術を結び付けて身につけさせることを心がけています。
器械運動の技を指導する際に、学生が「やってみたい」「それならできそう」と思えるよう、段階練習を細かにつくるように工夫しています。そして、なぜそのような段階を踏んで練習するのか、を運動学の理論をもとに伝えるようにしています。
また、学生たちが模擬授業を行う際には、「はじめはうまくできないことが当たり前」であることを前提として、学生の頑張りを承認してフィードバックを与えるよう、心がけています。

前川 京子 非常勤講師 「ビジネス?コンピューティング基礎2」
パソコン実技の授業です。
毎回の授業では課題問題を各自操作することにより、学生には授業内容の理解を深めてもらうとともにその理解度を把握してもらっています。又、15回の授業内で3回、学生自身が「どの機能を使用すれば効率良く回答を導き出せるのか」を自分で考えて操作する内容の課題を実施し、授業で習得した機能をこれからも活用できるように努めています。
又、「何故その操作が必要なのか」、「操作自体が理解できない」など、学生が躊躇すること無く質問できる雰囲気作りを心がけ、学生をサポートしてもらっているTAさんともコミュニケーションをしっかりとって学生の状態をお互いに把握し、学生が心地よく授業に取り組めるように努めています。

山﨑 英幸 非常勤講師 「スポーツ科学実習2」
私が担当している科目は、スポーツ科学実習で運動を伴う科目です。学生たちの育ちにおける運動経験は様々でうまく身体をコントロールできる学生やそうでない学生が混在しており、みんなで一緒に授業をしています。その中でコントロールできない学生へ積極的にアドバイスをすることにより、技術向上やモチベーションアップにもつながっているように感じます。また、生涯スポーツにつながるようにするために既存のルールではなく、すべての学生がより楽しめるように変更することによって授業の雰囲気が盛り上がります。学生がスポーツすることは楽しいと笑顔になってもらえるように、日頃から言葉がけや新たなルールを模索しています。

郷矢 明美 非常勤講師 「上級日本語読解2」
授業の進め方としては、教師からの一方的なものにならないよう、学生同士で考えさせたり、発表やディスカッションをさせたりして、学生参加型の授業になるよう工夫しています。読解授業では社会?文化?時事問題に関連した内容を扱っていますが、授業の目標としては、内容に対する理解を深めると同時に、学生自身の思索が深められるよう心がけています。

鳥谷 善史 経済学科?特任教授 「上級日本語作文2」
全ての授業に際して、常に学生とのコミュニケーションを意識し取り組んできました。今回表彰を受けた「上級日本語作文2」に関しましては、基礎的、基本的文法事項の小テストを毎回行い、その結果を解説とともにフィードバックしたことが高評価につながったのではないかと考えています。留学生の皆さんの受講態度が極めて積極的であったため、こちらも大変有意義な授業時間となりました。有難う御座いました。